2013年03月

2013年03月30日

写真館7 Radio Ulanbator

kk007 Radio Ulanbatorkk007 Radio Ulanbator2ラジオ・ウランバートルは、現在の「モンゴルの声」の前身です。
当時は日本語放送はありませんでしたので、英語放送を聞いてレポートしました。封筒には85年6月の消印がありました。

英検4級程度の英語で受信報告をしてQSLをもらおうとするのに一番狙いやすいのはサービスのいい国の放送局です。サービスのいい国というのは大抵社会主義国でした。
モンゴルも当時は「モンゴル人民共和国」だったのです。

一時期よく聞いていました。
今のモンゴルの声と同様に、モンゴルの民族音楽や歌曲を流してくれていました。
英語のニュースの部分も結構牧歌的な感じでした。アメリカなどの西側諸国との関わりがほとんどなかったからかもしれません。

私が聞いたのは12015kHzだったと記憶しています。夜9時から、寝る間際に聞いてレポートしました。
これ見ると、日曜日は英語放送がなかったのですね。

あと、モンゴルの親分である国の公用語であるRussianがありません。もしかして、どうせソ連の人たちはモンゴルの放送なんか聞いてくれないから、ということなのでしょうか。それとも、ペレストロイカに反発してやめちゃったんでしょうか。その辺の経緯は良く分かりません。

この頃になると英語も多少のことなら聞き取れるようになっていて、住所を放送で聞きとっていました。
ただ、"Radio Ulanbator, Ulanbator, Mongolia"という程度でしたが。

ウランバートルがどんなところなのかも全く知りませんでしたが、ここでいただいた"Young People of Mongolia"という雑誌に紹介されていたのは、民族衣装を身にまとった、都市で暮らす若者の姿だったと思います。
あれ?ゲルに暮らす人たちはもういないの?馬と羊はどこ?という感じの雑誌でした。

モンゴルの声にもいつか受信報告を送ってみたいですね。IRC買うのが面倒なのですが。。


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2013年03月23日

写真館6 Radio Sweden International

たぶん、83年3月ごろではないかと思います。
英語放送を聞いてQSLをもらおうとしていた時期によく聞いていたのがRSIです。
ハイバンドで聞いていた記憶があります。
当時の受信設備は、RF2600と11m×11mの逆V型ダイポール、海抜5m程度。今考えると非常に素晴らしい設備でした。

kk006 Radio Sweden I
さて、RSIですが、お目当ては「Sweden Calling DXers」でした。ただし、聞いても内容は良く分からなかったはずです。
このパンフレットでも触れられています。
Arne Skoog氏という有名なDXerがいらしたようですが、当時既に引退していたと記載されていますね。

日本語の受信報告書ですらはねられる機会が何度かありました。
その中で私の稚拙な英語の報告書に対してQSLをくれる局というのは非常にありがたい存在でしたし、サービスのいい国だからこそ送ってくれるのだという認識でおりました。
何しろ、英検4級に受かるか受からないかくらいの英語力でしたので。

他に英語で受信報告書を送ったのはそれなりにあったと思いますが、返信がなかったり、受信報告書に書いてある英語の意味が分からないのでQSLは発行してくれなかったりといったことが何度かありました。
裕福な家庭ではないので、お小遣いも僅か。米英欧の国々に報告書を送る切手代のやりくりにも苦労していたと思います。
英語で受信報告書を送っていた頃が、BCL活動の中~晩期だったと思います。

さて、このRSIは現在は何と短波放送全て停止。ウェブ配信のみのようです。
もちろん、Sweden Calling DXersもありません。
私にとっては、遠くても良好にラジオ放送を直接聞ける国だったスウェーデン。今となっては、再び距離を感じてしまいそうです。
フィンランドまでは行ったことがありますが、スウェーデンまではなかなか足が伸びません。いつか長滞在したいと思ってはいますが、いつになることやら。


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2013年03月16日

写真館5 ラジオ韓国

前回の自由中国之声と同じように、ラジオ韓国(現在のKBS World Radio)も機関紙的なものを発行していました。QSLカードとこの機関紙が送られてきていたように思います。
機関紙を以下に貼りつけておきます。

kk005 ラジオ韓国








































私が聞いていたのは7275kHzか6135kHzだったと思います。
今の韓流ブームなど想像もつかない時代のことです。
確かに番組の作りが若者向けであったことは確かで、数ある海外日本語放送の中でも、日本国内のラジオ番組に近いイメージの番組は多かったと思います。一方で「北韓の実情」のような、ちょっと敵さんを貶める番組をきちんと織り交ぜている辺りはなかなかだったと思います。

「玄界灘に立つ虹」という番組は今でもやっているようで、びっくりの長寿番組です。
しかも平日は毎日やっているわけですから、笑っていいとも!並みの放送回数なのかもしれません。

この機関紙の最後の「放送日誌」に出てくるイ・ヘオクさんは、プロマイド的な写真をどこかで見たことがあります。若くてきれいな女性のアナウンサーで日本語もほぼネイティブ並み、ラジオ韓国のアイドル的存在でした。
この人をして最後に「韓半島の統一を」と言わせる辺りがまたなかなかやり手です。

番組表から分かるように、日本語放送は頻繁にやっていましたので、暇つぶしに聞ける放送でした。
KBSと朝鮮中央放送を聞き比べると、鮮やかに主張が真っ向から対立している様が見えておもしろかったのを思い出します。
それにしても、韓国では当時しばらく朝のTVは放送していなかったのですね。驚きです。
その程度の国だったのですが、アジア通貨危機を脱して以降、グンと成長したような気もします。
もちろん、効率性の裏には、格差の拡大があるようですが、ラジオ韓国は今聞いても明るい感じのノリですね。


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2013年03月12日

ネットラジオ ラジオ・マラニョン

ラジオ・マラニョン、ネットで聞いています。実は短波ラジオを車に忘れて来てしまいまして、そのままになっているためです。

仕事関係で煮詰まることが結構あるのですが、悩むよりは適当に気晴らしするのが良いと思っているので、そういう時は短波を聞いたり、こうやってネットラジオでよく知らない地域・言語の放送を聞いてみたりします。

今回は、前にも紹介したことのあるラジオ・マラニョンです。
ローバンドのことを調べていて偶然発見した放送局です。
どうやら、中波580kHz、FM96.1MHz、97.5MHz、短波4835kHzの四波で放送しているようです。
ウェブサイトによれば、各波10kWと書かれているっぽいです(スペイン語なもので曖昧ですが)。

たぶん日本では電波は捉えられません。特に私の設備ではとても無理です。
しかし、ネットで聞くことは出来ます。そういう意味で、ネットラジオめぐりも結構楽しいかも知れません。

興味が出てきたので、どんな放送局なのか調べてみました。
ペルーの都市ハエンというところにあるカトリック系の放送局のようです。
ハエンなんて聞いたことないや、というのが大抵の人の感想かと思います。私も同じです(笑)
人口14万くらいの都市です。どんな街並みかはGoogle Mapで見てみると分かります。
jaen peru


いやあ、南米情緒の街じゃないですか!
しかも、気温的には温かいというか熱いところのようです。まあ、南緯5°とかだから熱帯ですね。
仕事を忘れて、何にも縛られず長い休暇で滞在したい街な感じです。
この謎の幌付き三輪車は乗るのにいくらするんだろう?乗りながらFMラジオでも鳴らして聞いてみたいものです。
このラジオを聞いている人たちはみんなこんな街並みを見慣れてるのね。
ここの街中はいいけど、市外に出るときっともっと情緒のある風景なのでしょう。そして、みんなテレビよりラジオを聞いているのかな、などと想像してしまいます。何しろ、短波でカバーしなきゃならない受信エリアがあるくらいですから、テレビ放送などはもってのほかの状態だと思います。
そして、私としては、この街にゾクゾクしてしまいますねー!こういうの好きなのです。

マラニョンというのは、ハエンの東側を流れるマラニョン川のことのようです。アマゾン川に注ぐ感じですか。

ウェブサイトには、「Onda Corta/Banda Tropical 4835 Khz (4835 OC)」なんて書かれています。スペイン語なので正直よく分かりませんが、onda corta(OC)は短波、banda tropicalはトロピカルバンドのことを言うようです。

時差はJST-14時間。今日本で12日の午前1時なので、向こうでは11日の午前11時です。
私の聞いているラジオ・マラニョンは平日午前の様子です。そろそろお昼食べてシエスタっすか?

キリスト教系の放送局なのですが、結構ポップな感じの歌が多いですね。 アナウンスも何言ってるかサッパリわかりませんが、勢いありそう。
局名のアナウンスは頻繁です。ラジオ・マラニョンの歌みたいなのがあるようで、それも流れます。

サイトを調べていたら、なんと日本で受信記録が!
と思ったら、誤報だったようで、ご本人が訂正されていらっしゃいました。
これだけ頻繁に局名のアナウンスがあるのだから、受信できたとしたら確認出来る可能性は高いですね。
私は是非現地で聞いてみたいです。

1:24JST 放送終了?お昼休みでしょうか。

こういうところへ3年くらい滞在して仕事しろと言われたら、単身赴任で行っちゃうかも知れません。
まあ、年棒1000万くらいは欲しいですけど(笑)

2013年03月11日

3.11になりました

あの大震災から2年が経ちました。
犠牲になった方々にはこの場を借りて哀悼の意を表します。
そして、現在も困難な生活を強いられている方々には、頑張ってくださいとしか言えません。
私も頑張って仕事しています。その労働がそういう方々に少しでも希望を持てるように役立てば良いかと思っています。
別のブログで書いていますが、地震の前日は実は国内ですが出張に出ていたのですよ。
一歩間違えると、家族の安否も分からないまま帰宅出来なかったかもしれないと思えば、実質的な被害にあわなかったのは、私の運が良かっただけなのでしょう。

さて、特に外国の放送というわけではないのですが、ごくたまーにネットで「らじるらじる」を聞いています。
先日中波にはNHKくらいは残してほしいと書きました。しかし、やっぱりネットでNHKを聞くと、音質の良さにやられますね。FM以上です。ただ、やっぱり回線の具合なのか、無線LANの問題なのか、途切れることもそれなりにあります。
ネットラジオは大災害時にはきっと役に立たないのでしょう。そう考えると、やはり中波AMは情報の最後の砦のような気がします。電池も長持ちしますし、アクセス集中で聞けないということはありませんし。

そういえば気になりますが、大震災の時、ラジオ・ジャパンはどんな放送をしていたのでしょうか。実況中継とかやっていたのでしょうか。それにしては、私の友人たちで当時海外にいたのが結構いますが、みんな情報は現地のテレビから得ていたと言っています。ラジオ・ジャパンの日本語放送もいまいち役に立たなかったということでしょうか。

私が印象的だったのは、大震災の日、徒歩で4時間かけて帰宅している最中でしたが、歩きながらラジオをつけていた人が数名いました。彼らが聞いているのは例外なくNHKの中波です。ああいう時にFMだと、建物の陰にちょっと隠れただけでダメになってしまうのを経験的に知っていたからでしょうか。
実は私もいつも中波のみの携帯ラジオを持ち歩いていたのですが、その時取りだしてみたら壊れていました(笑)

ところで、「らじるらじる」のNHKラジオの時報ってどうしてああいう中途半端というか、かすれているというか、そういう音なのでしょう。ラジオでは「ピッピッピッポーン」と鳴っているはずなのですが。
短波の方でよく聞いているのは、7355kHzのKNLSです。中国語の「生命之光」の方は余り聞いていませんけど。

ここのところ、春になったせいか、風がやたら強いです。電車も止まったりしています。
アンテナのポールと、針金ワイヤーがギリギリ言っていますので、少し下ろしておきました。
東京のぼろマンションで針金ワイヤーを張っている身としては、聞かない時はアンテナを片付けることが出来れば便利かもしれません。そういう意味では、やっぱり釣竿アンテナがベストかも、と思ったりしています。釣竿に巻き付けておけばいいわけですから。

現在NHKでは、震災・原発から2年ということで特集番組をやっています。
落ち着いたラジオ番組というのはこういうのを言うのかなと。
気負うことなく、真剣で、無理してインパクトを強くしようとしてない、と言う辺りに私は洗練さを感じてしまいます。


zq2000 at 01:15|PermalinkComments(0)BCLのこと 

2013年03月09日

写真館4 自由中国の声番組表

自由中国の声の番組表などです。
現在の台湾国際放送のことです。英語名は当時Voice of Free Chinaだったと思います。
記憶では、QSLカードと絵ハガキ、そしてこの小冊子である「自由中国之声」を送ってくれていたと思います。
時期としては、82年4月号とありますから、その頃でしょう。
少し縦長に撮ってしまいましたが、以下に小冊子を貼りつけます。

kk003 自由中国之声番組表





































































































































































この小冊子ですが、イメージとしては戦中日本の「写真週報」をなごやか版にしたようなものです。
分かりにくい喩えですけど、国策チックな雑誌だという意味です。
私はいつも11745kHzの方で受信していました。
北京放送と同じくらい強力に入感する局でした。
土曜日夜8時からの玉山アワーは何となく楽しみしていましたが、同じ時間に「オレたちひょうきん族」やら「8時だヨ全員集合」をテレビでやっていたりしていたので、余り聞けなかったかもしれません。

社会主義の国ではないのにサービスのいい局でした。

ちなみにこちらの中国語講座は全く利用しませんでした。
使うのが繁体字だったのと、北京放送の講座に比べると暗い感じがしたからです。

蒋介石の子である蒋経国総統の時代です。歴史の教科書に出てくる人の子供が支配する国からの放送で、不思議な感覚でした。この頃は戦後40年弱、40代以上のおじちゃんおばちゃんたちがみんな、生で第二次世界大戦を経験している時代でした。

ちなみに画像の一番下のページですが、「国中自由之声」とあります。
当時から思っていましたが、これは誤植ですよね?
国じゅう自由にしましょう、って暗喩かもしれないなどと思っていました。
もちろん、当時の蒋経国政権下では、台湾全土が戒厳令状態だったと思いますので、そんなに自由はなかったからですが。

zq2000 at 23:25|PermalinkComments(0)写真館 

2013年03月05日

朝のRRI

ラジオ・ルーマニア・インターナショナルを朝8時から受信してみました。
9530kHzでSINPO44533といったところ。そこそこ聞けます。フェージングはそれなりにありますが、さすがは日本向け。
11810kHzの方は感無しでした。

最近日本でルーマニア国籍の少年の殺人事件がありましたが、その辺は報道されていないようです。
日本映画祭のようなものがブカレストであったみたいなことも言っていました。日本向けの英語放送特有のニュースでしょうね。

今聞いてみると、ルーマニアの英語も結構なまってるなあ、と。中学生くらいに聞いた時は余り違和感なかったのに。

ただ、男性のアナウンサーで非常に英語の発音が英米っぽい人が一人いますね。
女性の方がなまっています。英語がなまっていても、きっと美しい人なのでしょう!あの辺の人は見目麗しい方々が多いので。

朝のコーヒーを飲みながら、ゆっくりと窓際のラジオでルーマニアからの日本向け英語放送を聞く。なんか絵的にはいいですよねー。
端から見てる限りは、BCLってやっぱりお金持ちの趣味だわー、と思いました。サラリーマン生活をしていると、こんなことは滅多に出来ません。

私も本来、今の時期は仕事が超忙しいはずなのに、今年は仕事がないから暇です。
BCLはやっぱり貧乏人が金持ちムードを味わう趣味なのかも(笑)


AM局がFM局化を検討

これは少々残念な記事だと思います。
というよりも、どうもおかしい。情報統制のニオイも少しする(ちょっと大げさに書いてみました(笑))。

実際、北朝鮮では有線放送が盛んだと聞きます。
それはラジオで自由に放送を聞けないようする効果もあるから。有線放送があれば、国内だけに通じる情報を流すこと出来ますし。

記事にありますが、高層ビル群がある環境で、中波よりVHFが受信しやすい?
そんなことはありません。少なくとも、教科書にはそう書いてあります。反論はする余地があるのかな?
実際にVHFは少し距離が離れたら、コンクリートで遮られる。
都心など電波の強い場所限定のお話ならばまだ分かるが、それ以外の地域のことは念頭になさそう。
これだと、都心以外の人たちはラジオは聞かずテレビだけを見てもらうことになりますね。
ますます情報の比較も出来ないような、偏向した考えの人々が増えるような気がしますが、その辺は余り社会的に関心のないところですから、仕方ないのかもしれません。
むしろ、偏向していようがいまいが、黙って低賃金で働いてくれる人を量産した方が経済的にはいいですよね。
私もそういう人が沢山いるなら、是非雇いたいです。

さて、脱線しましたが、FMを受信するラジオを制作する手間は、AMのそれに比べたら結構複雑だと思います。
コイルとコンデンサ、そしてダイオード一本とイヤホンがあれば聴けることは、FMではありえません。
AMだからこそ出来ることです。

一方、経営の効率化の観点からは分かるような気もします。
民放はお金儲けも期待されているわけですから。
VL帯を使うとのことですから、それはそれで海外のFM局受信用ラジオと互換性が出来ていいことかもしれません。
しかし、既存のFM局との競争は結構厳しいものがあるのではないかと推測します。
放送内容のバラエティ=多様性も減るような。
単なる大衆迎合的な番組は飽きられつつあります。

現状では、テレビに比べて正論を吐きやすいのはAM局です。
FM局では余りそういうことがありません。同じ顔が見えない媒体なのに不思議です。
(私はこの辺もAMラジオのいいところだと思っています。電波や変調の特性とは無関係ですが)

あと、AM放送が入りにくいのは、都市雑音のせいでもあります。
この辺は都市雑音業界(そういう機械を作っているメーカー)の負担もあります。
なので、そういう経済的なプレゼンスの高い会社などは大賛成でしょう。

FM化が災害に役立つという点は疑問です。
送信機も受信機も、複雑なのはFMの方です。つまり、壊れたときの直しやすさが違うと思います。(専門ではないので、実際はどうか分かりません。単なる印象に過ぎないかもしれませんが、私が直せる可能性が高いのはAMの送信機であり、受信機でしょう)
それに、電池の持ちも違います。FM受信機の方がAMより早く電池が消耗します。

情報量の多い媒体と、そうでない媒体は分けて存在させるのが一番いいと思います。それぞれのメリットを生かしながら。前者はモバイル媒体、後者はAMラジオということで。
実際高齢者などはAMラジオの情報で十分だと思います。補完的にモバイル媒体を使えばいいと思います。

でも、最終的にはAMにNHK第1くらいは残してほしいものです。

AM局のFM移行に賛成か反対かと言われれば、私は「反対」します。
どうせ産業界含め、「賛成」が多いのは分かっているから、ということもありますが(笑)
民放は仕方ないので、移行してもいいですけどね。
競争の結果、放送局の多様性が減る(つまり放送局が少なくなる)のが目に見えているだけに残念です。
多様性のない情報は、それを見ても聞いてもつまらないものです。今のテレビ局にも言えることですが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130228-00000014-asahi-ind

AMラジオ局、FM化検討 デジタル化、聞きにくさ解消

朝日新聞デジタル 2月28日(木)8時8分配信

 【佐藤美鈴、田玉恵美】文化放送、TBSラジオ、ニッポン放送などのAMラジオ局が、FMラジオへの移行を検討していることが27日、わかった。高層ビ ルが電波を遮るなどして聞こえにくいことなどから、AMの経営環境は悪化している。聞きにくさの解消を低コストで実現し、生き残りを目指す。災害時に強い ラジオを重要視する政府もFM化を後押しする方針だ。

 関係者によると、在京局のほか、関西や地方にも移行を検討しているAM局がある。早ければ数年後の移行を目指す。FMになれば周波数は変わるが、障害物 の少ない高い場所から電波を送れるため、聞こえやすく音質も良い。当面はAMも残し、FMと同じ放送を流す見通し。AM局の半数は2020年度までに老朽 化した送信所の更新時期を迎え、設備投資額を抑えられるFM移行を目指す局は増える可能性もある。

 FM移行に伴い活用を考えているのは、テレビのデジタル化で空いた「V―Low」と呼ばれる電波帯。これまでラジオ業界は、ここを使ったデジタル化を検 討してきた。東日本大震災でラジオが見直され、聞きやすく多様な情報を届けられるデジタルラジオを立ち上げ、災害対策に役立てる構想だ。




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2013年03月02日

写真館3 モスクワ放送

82年ごろのモスクワ放送の番組表等です。
kk002 82年モスクワ放送番組表


















kk002 82年モスクワ放送番組表2
kk002 82年モスクワ放送番組表3kk002 82年モスクワ放送番組表4kk002 82年モスクワ放送番組表5




































































この緑色の表紙が懐かしいです。次は赤になっていましたね。
82年というと、アンドロポフ書記長の頃でしょうか。
ミッドナイト・イン・モスコーはこの頃からやっていたのですね。
当時小学生だったものですから、23時まで起きていることはありませんでした。
時事解説と音楽番組はよく聞いていたと思います。
内容は、北京放送と比べてかなりお堅い感じでした。
正直、小学生が聞いても良く分からない内容。アメリカが嫌いなんだな、ということは良く分かりましたけど(笑)
音楽番組で流れるのもオペラとか革命歌曲とかですから、余り興味は湧きませんでした。
QSLも数枚取得していると思いますが、送られて来るものもさほど面白いものはなくて、何通か出すと絵ハガキを送ってくれるくらいです。
モスクワ放送の機関紙的なものを送ってくれるのですが、英語とフランス語とかで、小学生のガキにはさっぱり分かりません。
聴取者へのサービスとしては、社会主義の親分国としてはいまいちだったように思います。

ちなみに当時は短波でもかなりの周波数を使って放送していたのですね。
私は諸般の事情から720kHzを聞いていました。
そういえば、モスクワ放送の変調も特徴がありました。
少しエコーがかかるような、トンネルの中で話している感じがしました。
今、ロシアの声を聞くと、そんなことは全くありません。
ソ連製の放送設備はみんなあんな感じだったのでしょうね。

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2013年03月01日

NHKの経営委員会 国際放送について

2月末納期の仕事があり、ものすごく早く寝る日が続いていますので、短波は余り聞けていません。
聞こうと思うと、ログを取りながらじゃないと面白くないような気もしていますし、13MHz以上辺りから強力なノイズが出ています。夜間限定ですが。これを解決したいと思いながら、無理だろうな、と一方で思っています。
寒い日が続いていて、車受信もなかなか出来ずにおりました。

さて、タイトルのものですが、2012年1月15日開催分ということで、NHKのホームページにあります。
その中で国際放送に触れていた部分があります。
それについて、ちょっとだけ勝手なことを書きます。

以下、本当に勝手なことですので、そういうので気分の悪くなりそうな方は見ないでください。
お願いします。


NHK国際放送の各言語での番組表が資料で出ているので見てみると、ほぼ全部30分構成。
中国を見なさい。一つの言語で何時間やってると思いますか?(笑)

経営委員の方々は、残念ながらラジオについてはほぼ触れていません。
NHKワールドTVも大切かもしれませんが、そんなもの正直どれだけみられると思いますかね?
世界人口の大多数は無料のネットとラジオなら聞ける程度なのに、テレビの画面の暗さがどうとか、ケーブルテレビでNHKワールドTVを配信しようとか、そういう議論はどうかなと思いますね。

各言語では30分プログラムを一日数度放送しているようです。

いうなれば、モンゴルの声とかベトナムの声に近い感じです。
これで情報発信のプレゼンスがどうのという議論は、余りしない方がいいと思います。
この状態では最初から無いにきまってます。
失礼ながら、委員の方々は、利権(という言い方は好きではないですが)が行きわたるTV番組の方がいい、と言っているような印象を受けてしまいます。

繰り返しますが、衛星放送なんか広く見られるわけがありません。
世界人口の大多数がどんな生活をしているのか、その人たちの中で情報発信のプレゼンスを取るにはどうしたらいいか、そういうことを考えた方がいいのではないしょうか。
30分、ほぼ2番組(ニュース+α)のプログラムを流しているだけでいいのか、ということです。

特に、中国との関係が微妙な状況ですから、情報発信はラジオに傾いてもいいかな、と。
中国辺りだと、ちょっとしたBCLブームですし。私の使っている短波ラジオも中国メーカーによる純中国製です。

中国ではネットが規制されていますから、ラジオの中国向け放送はもっと拡充してもいいように思います。
「尖閣諸島の時間」みたいな番組はしな くていいから、とにかくNHKの公正な報道というものを世界に見せつけてやればいいでしょう。言い方は悪いのですが、時に感情重視、時に理屈重視、フラフ ラしている中で事実を淡々と伝えるのがNHKの特徴ですから、それを生かしてやってみるのもいいかな、と。
その国の文化や政治理念を理解してもらうことは、別に損なことではありません。

RFAとかSOHなどは、大陸の中国人は相当の興味を持って聞きます。
ラジオ・ジャパンは公共的性質の事業なのだから、ここのところは国が多少面倒見てもいいかもしれません。
下手な独法や天下り法人におカネを回すよりいいかも、と思ってしまいますけどね。
まずは相互理解が必要だということであれば、積極的にラジオでの放送を行うべきでしょう。
中国に対しては、NHKワールドTVでは何も始まりません。

もっとも、そんなことをしても、番組の内容がつまらなければそれまでですが、例えばCRIの勢いを見ていると、決して番組制作費も送信設備のコストも安くはないと思います。それなりの品質を保っています。
何しろ、ターゲット地域の文化に即した番組作りを心がけています。
NHKもそのくらいのことをやってもいいかなと思います。元々東京ローズの国なわけでしょう?(笑)

次に日本語放送について。
私が欧州に行った時に短波ラジオを持って行きましたが、NHKのヨーロッパ向けの日本語放送は、今はないようです。ネットでどうにかNHKくらい見れるだろう、と言われても、ホテルのネット環境などたかが知れていますから、音声のストリーミングすら厳しい感じでした。
NHKの日本語はホテルのテレビでも入るには入りますが、デジタルなのか途中でよく止まったりして、とても快適には見れませんでした。
なので、私はBBCを見てニュースを仕入れていました。テレビの英語ならそこそこ分かりますからね。映像と字幕付ですから。
実際、長期現地駐在の方も言っていました。
昔は短波ラジオをわざわざ買ってNHKの日本語放送を聞いていたが、NHKはヨーロッパ向けをやめてしまった。故国の雰囲気を味わえたのに、非常に残念であった、と。

一方で、日本語放送は「海外安全情報」以外はNHK第1の内容を流しているだけです。
もう少し独自の番組があってもいいような気がします。海外にいる日本人のための放送でしょう?
旅行者もいますが、駐在の方も多数いるわけです。
日本の目から見た、世界の地域別のビジネス情報などの需要はそれなりにあるように思います。
今、あの地域でこんなことが流行っていますよ、でもいいですし、あの国の治安は言われているより悪い、とかでもいいのです。NHKの公正な情報を元に、やってやれないことはないような気がします。
NHKの役割を超えているといわれればそれまでですけど、そんなことを言うのは余り感心しませんね。セクショナリズムの化け物みたいで。

電波による放送のことばかりではありません。
ラジオ放送のネット配信も結構重要だと思います。
日本では余り盛んではないネット配信ですが(法規制の問題が多すぎて他国にかなりの遅れをとっています。NHKも民放もネットでラジオ放送を配信しはじめたのはここ数年のことです)、他の国々ではかなりやっています。
送信機いらずですから、コストはかなり安く済んでいるはずです。

私はよくラジオ・ルーマニア・インターナショナルのネット配信番組(英語、1時間)を聞いていますが、それなりにルーマニアに関心を持てるようになりました。同局の番組は実は結構面白く作られています。
コーナーが細切れながら色々とあります。(NHKの各言語の30分番組表上は、ほぼニュースと日本紹介の番組だけ)
ルーマニア料理の作り方の番組までありますから。
そして、プレゼントのお知らせなどがあると、少し色めき立ちます(笑)

さらに同局では、WMA、AAC、MP3の各形式で配信している力の入れようです。
また、過日の放送もある程度聞くことが出来るようになっています。

(ちなみに余計なことですが、同じRRIでも、インドネシアの声は日本語放送をネット配信をしていますが、1週間分くらいをまとめてアップしています。しかも、実際にはオンエアされていないっぽい?私はまだ聞いたことがありません)

まあ、私がここでああだこうだ言っても、実際は詳細な議論済みだったりするのかもしれません。
そこまで調べきれていません。
結論として、ラジオはいらない、と言うことになっているのでしょうか。
そういう前提で全てが議論されているような気がします。
一度、ゼロベースに戻した方が良さそうに思えたりします。

ラジオについて、私は色々思うところがありますが、依然として非常に有力な情報伝達手段だと思っています。

国際放送の国際間比較などもしているとは思いますが、ヨーロッパがラジオから逃げ出している背景などには興味がありますね。コストだけの問題ではないような気もします。


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